新日鉄ソリューションズ(株)を本日付けで退職しました。
2003年の入社以来、9年4か月勤めました。
この辺で、自分のキャリアを少し棚卸しておきたいと思います。
(なお、守秘義務の都合上、相当内容はぼかしてあります。)
- 設備管理システムの運用保守(1年目)
配属時、設計を行なっている適切なプロジェクトがなかったことから、
自身が製造に携わっていないシステムの運用保守を担当することになりました。
サービスイン前だったので、位置づけとしてはどちらかと言えば瑕疵対応に
近いレベルだったかと思います。初めての現場だったのですが、客前に私服で登場するなど、
ひっそりと失点を重ねていたりします。ただ直せばよいわけではなく、
修正方法を顧客と折衝し、時には元々の要件に立ち戻って検討するなど、
システム管理の設計~実装を短期サイクルで繰り返すということを経験し、
システムを作る、ってことの実際を知った1年でした。 - 入札案件対応(2年目)
いわゆる提案活動、受注活動というものです。
複数の事業部をまたがってチームで活動する、ということを経験しました。
この経験が、のちの提案活動に役立ちました。朝までかかって提案書に仕上げ、
入札後に朝から飲みに行ったことを強烈に覚えています。 - 計画系システムの構築、運用保守(2年目~退職まで)
ほぼ8年、このシステムの構築と運用保守に携わりました。
設計~構築~運用保守の全工程に携わり、
SIerとしての素地はこのプロジェクトを通して獲得してきたように思います。また、構築が完了した後、私が中心となって運用保守を行うようになり、
より多くのお客様と接する機会が増えたことで、
お客様の目線で取り組むということを強く意識できるようになったと思います。 - システム基盤構築(5年目~退職まで)
業務系システムを構築する部門にいたにもかかわらず、
システム基盤としてのミドルウェア導入プロジェクトを担当していました。
実作業はほとんど携わってないのですが、
話を聞く上で必要なミドルウェアの基本的な知識が身についたような気分がします。
仕事を始めた当初の私自身の興味は、チームで良いシステムを作って社会に貢献する、
というところにありました。こうやって、棚卸してみると、
ひと通りの事柄を知る機会に恵まれていたんだということに気付かされますね。
このような機会を与えてくれた会社、上司、同僚、後輩各位にはとても感謝しています。
しかし、日々の仕事を通して私自身の興味は徐々に変化し、今現在においては、
単一の技術を深層まで深掘りし、得た技術を世の中に還元し社会に貢献する、
というところに変わって来ました。(匠になりたい、と言えるでしょうか。)
その実現のために、今回、転職することを選択しました。
8月1日からは日本マイクロソフトにて、
今回宣言した匠の域を目指していきたいと思います。
転職先で何をするのか、については、
8月1日の入社後の所感を含めて個別に投稿したいと思います。